北海道開発技術センター

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更新日 : 2023.1.4
新年のご挨拶
一般社団法人北海道開発技術センター会長
田村 亨

田村 亨

新型コロナウイルスによる感染拡大は4年目を迎えています。

欧米ではアフターコロナを見据えた未来への投資が始まっており、わが国でも人の重要性、科学技術・イノベーション力の強化、新たな付加価値の創造、カーボンニュートラルとデジタル化の動きが加速しています。

この4つの動きの中で分かりにくいのが「人の重要性」です。皆さんは「ゲームチェンジ」という言葉を聴いたことがありますか。例えばビジネス界では、世界の携帯電話市場の4割を占めていたノキアがスマホの出現によって市場から退場を余儀なくされた変化です。わが国の政府資料にこの言葉が使われたのは、2016年の第5期科学技術基本計画からと思います。そこでは、行政が旗を振って「みんなで同じ方向を向いて協力してやろう」という、これまでの目標設定や進め方が崩れつつあるとされました。では、これからどうするのか。人には家庭があり仕事があり、その間にソーシャルがある。各個人が主体的に未来を築いて行くには、これらの家庭や仕事場、ソーシャルの集まりの中で膝詰め合って議論し、コンセンサスをとりつつ、次の時代のために必要な方向性を見つけて行くしかありません。社会のゲームチェンジには、人の新しい知識や価値を生み出す創造力や好奇心が大切で、人の「のめり込む力」が重要になるのは間違いありません。

北海道の活性化においても、多様なソーシャルの集まりが自然発生的に生まれてくることが期待されています。ソーシャルの集まりは舞台に例えられます。舞台回しや楽屋の整理、お囃子や幕の上げ下げのような重要な仕事は誰がするのでしょうか。頼まれればちょっとした脇役や端役もこなすかも知れません。それがdec(北海道開発技術センター)の役目だと、私は思っています。

decは2023年4月を以って40周年を迎えます。これまでの成果を振り返り、ともに歩んでいただいた方々とともに、北海道の未来を考える行事の実施を考えております。

2023年度には第9期の北海道総合開発計画が策定され、decは「雪や寒さと共に暮らすための調査・研究」などをとおして北海道の発展に貢献していく所存です。

本年も皆様のご指導とご支援をよろしくお願いします。


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