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明るい、豊かな北海道の未来を創造することは、私達の大きな願いです。 北海道は、わが国の最北端にあって冬期間厳しい気象条件を有しますが、 ユニークな歴史の流れの中で、1869年7月、明治新政府による開拓使の設置をみて以来、 国策としての開拓・開発が組織的に進められ、大きく発展しました。 特に、生活・産業基盤整備の過程において「寒地開発技術」ともいうべき独特な技術領域を形成してきました。
一方、今後の人類社会の発展に重要な関わりをもつ世界の一群の大規模開発は、 寒地開発技術を必要とするものが多くみられます。 現に、面積が地球の陸地面積のおおよそ3分の1、人口が総人口のほぼ2割を占める世界の寒冷地域において、 その生活・生活環境の改善のため様々な取り組みが活発になってきています。
decは、このような状況をふまえ、北海道で育まれてきた「寒地開発技術」をより一層発展させつつ、 わが国はもとより、広く国際社会の繁栄に積極的に寄与していくべきものと考えます。 今後、「寒地開発技術」をさらに発展させるためには、世界の関連技術情報の流れの把握と、 産・学・官の領域を越えた協力が必要と考えます。 |
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