シンポジウムについて
ごあいさつ
寒地技術シンポジウムは、積雪寒冷地における実学と理論、工学から人文科学に及ぶ異分野間の交流により、北国・雪国の魅力的・個性的な生活文化の構築と、持続可能な地域づくりに寄与することを目指しています。本シンポジウムは1985年に第1回を開催し、おかげさまで今年37回目の開催となります。これまでの皆さまの多大なるご支援に、厚く御礼を申しあげます。
地球上の多くの人が住む地域は積雪寒冷地に位置し、日本においては国土の約50%が豪雪地帯に相当します。厳しい気候は豊かな自然の恩恵をもたらすと同時に、人々の生命と財産をまもるため、先人達は雪と寒さの克服に尽力してきました。技術の進展とともに、雪と寒さをローカルエネルギーや観光資源として、地域の多様性を活かす存在として活用し、北国・雪国の文化を新たな形で継承する取組みも進んでいます。
近年は、2019-2020年冬期のような記録的な暖冬・少雪の一方で、2020-2021年は大雪の影響で関越自動車道や北陸自動車道などで数日間多くの車が立ち往生する事象が発生した他、雪による死者数も110人に上るなど、気象傾向の極端化が続いています。そして新型コロナウイルスの感染拡大による影響は、社会の枠組みや経済活動に大きな影響を及ぼし続けています。雪国・北国において培われてきた技術と知恵に基づく、社会構造の変化への対応が一層求められています。
昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、リモートを併用した開催といたしました。私どもといたしましても初めての経験で不慣れな部分があったにもかかわらず、ご参加いただいた皆さまにご協力いただき、無事に実施することができました。ここに改めてお礼申し上げます。感染状況が一刻も早く収束に向かい、直接お会いできるのを楽しみにしておりますが、まだまだ状況は変動的です。本年も今後の感染状況に応じて適切な対策を行いながら安全安心なシンポジウムを開催しますので、多くの皆さまに参加いただき、情報交流の場として活用いただければ幸いです。
令和3年6月
一般社団法人北海道開発技術センター
理事長 山口 登美男
開催経緯
当シンポジウムは研究機関、民間、行政の研究者、実務担当者の方による討議を中心にした異分野間の交流を目指しています。論文募集テーマは、雪氷物理、積雪寒冷地構造物から、北国の文化、観光、地域振興など、幅広く設けています。
これまでの開催一覧
開催年(回) | 開催期間 | 登録論文数 | 開催地 |
---|---|---|---|
1985(第1回) | 11月21日・22日 | 106 | 札幌市 |
1986(第2回) | 11月27日-29日 | 116 | 札幌市 |
1987(第3回) | 11月18日-20日 | 90 | 札幌市 |
1988(第4回) | 11月8日-10日 | 110 | 札幌市 |
1989(第5回) | 11月6日-8日 | 111 | 札幌市 |
1990(第6回) | 12月3日-5日 | 93 | 札幌市 |
1991(第7回) | 10月29日-31日 | 117 | 北見市 |
1992(第8回) | 12月2日-4日 | 108 | 札幌市 |
1993(第9回) | 12月2日・3日 | 124 | 札幌市 |
1994(第10回) | 11月9日-11日 | 125 | 北見市 |
1995(第11回) | 11月8日-10日 | 133 | 札幌市 |
1996(第12回) | 11月6日-8日 | 180 | 旭川市 |
1997(第13回) | 11月12日-14日 | 137 | 苫小牧市 |
1998(第14回) | 12月2日-4日 | 133 | 札幌市 |
1999(第15回) | 11月17日-19日 | 147 | 北見市 |
2000(第16回) | 11月8日-10日 | 120 | 札幌市 |
2001(第17回) | 11月7日-9日 | 136 | 旭川市 |
2002(第18回) | 11月25日-27日 | 160 | 青森市 |
2003(第19回) | 11月5日-7日 | 152 | 釧路市 |
2004(第20回) | 10月27日-29日 | 148 | 稚内市 |
2005(第21回) | 12月5日-7日 | 161 | 札幌市 |
2006(第22回) | 11月29日-12月1日 | 124 | 札幌市 |
2007(第23回) | 12月12日-14日 | 118 | 札幌市 |
2008(第24回) | 11月26日-28日 | 117 | 札幌市 |
2009(第25回) | 11月24日-26日 | 110 | 札幌市 |
2010(第26回) | 12月8日-10日 | 103 | 札幌市 |
2011(第27回) | 11月30日-12月2日 | 103 | 札幌市 |
2012(第28回) | 10月30日-11月1日 | 108 | 弘前市 |
2013(第29回) | 11月20日-22日 | 71 | 札幌市 |
2014(第30回) | 12月2日-4日 | 102 | 札幌市 |
2015(第31回) | 11月4日-6日 | 76 | 札幌市 |
2016(第32回) | 11月16日-18日 | 64 | 札幌市 |
2017(第33回) | 11月29日-12月1日 | 71 | 札幌市 |
2018(第34回) | 12月5日-12月7日 | 68 | 札幌市 |
2019(第35回) | 11月27日-11月29日 | 67 | 札幌市 |
2020(第36回) | 11月25日-11月26日 | 72 | 札幌市 |
2021(第37回) | 11月17日-11月19日 | - | 札幌市 |