シンポジウムについて
ごあいさつ
寒地技術シンポジウムは、積雪寒冷地における多様な技術や文化に関する情報の交流により、北国・雪国の魅力的な生活文化の構築と、持続可能な地域づくりに寄与することを目指しています。1985年の第1回目の開催以来、毎年開催し、今年で40回目を迎えます。これまでの皆様の多大なるご支援に、厚くお礼を申し上げます。
日本では国土の約半分が豪雪地帯に相当し、世界でも多くの人が積雪寒冷地に居住しています。長く不利益をもたらす存在であった「雪と寒さ」は、先人達の努力により、持続可能なローカルエネルギーとしての可能性も広げてきました。加えて、ウィンタースポーツやレジャー等、雪や寒さを活かすプロジェクトも各地で進んできています。 「雪や寒さ」は、積雪寒冷地の魅力として、インバウンドの観光客などを呼び寄せる大きな要素です。その一方で、近年の異常気象による集中的な降雪、吹雪時の視程障害など、深刻な交通障害に結び付く問題や、つるつる路面による歩行者事故等、対策が必要な課題が多くあります。また、除雪機械オペレータの後継者の問題など、社会情勢に伴う課題も浮き彫りになっております。 本シンポジウムは、北国・雪国において培われてきた技術と知恵を結集する情報交換の場として歴史を積み重ねてまいりました。多様化する課題やICTなど新たな技術の発展がある中、本シンポジウムの役割は益々大きくなっていると認識しております。是非ともこの場を活用していただき、積雪寒冷地の課題解決を一緒に考えていきたいと思います。 記念すべき第40回目の開催となる本シンポジウムでは、従来からの目的である『積雪寒冷地における多様な技術や文化に関する情報の交流』をこれまで以上に活性化したく、本年度より、ポスター発表や企画セッションの拡大を図る取組みを実施し、より多くの皆様にご参加いただきたいと思います。 皆様にとって有意義な場をご提供できるよう準備を進めてまいります。多くの皆さまにご参加いただきますよう、お願いいたします。令和6年6月
一般社団法人北海道開発技術センター
理事長 倉内 公嘉
開催経緯
当シンポジウムは研究機関、民間、行政の研究者、実務担当者の方による討議を中心にした異分野間の交流を目指しています。論文募集テーマは、雪氷物理、積雪寒冷地構造物から、北国の文化、観光、地域振興など、幅広く設けています。
これまでの開催一覧
開催年(回) | 開催期間 | 登録論文数 | 開催地 |
---|---|---|---|
1985(第1回) | 11月21日・22日 | 106 | 札幌市 |
1986(第2回) | 11月27日-29日 | 116 | 札幌市 |
1987(第3回) | 11月18日-20日 | 90 | 札幌市 |
1988(第4回) | 11月8日-10日 | 110 | 札幌市 |
1989(第5回) | 11月6日-8日 | 111 | 札幌市 |
1990(第6回) | 12月3日-5日 | 93 | 札幌市 |
1991(第7回) | 10月29日-31日 | 117 | 北見市 |
1992(第8回) | 12月2日-4日 | 108 | 札幌市 |
1993(第9回) | 12月2日・3日 | 124 | 札幌市 |
1994(第10回) | 11月9日-11日 | 125 | 北見市 |
1995(第11回) | 11月8日-10日 | 133 | 札幌市 |
1996(第12回) | 11月6日-8日 | 180 | 旭川市 |
1997(第13回) | 11月12日-14日 | 137 | 苫小牧市 |
1998(第14回) | 12月2日-4日 | 133 | 札幌市 |
1999(第15回) | 11月17日-19日 | 147 | 北見市 |
2000(第16回) | 11月8日-10日 | 120 | 札幌市 |
2001(第17回) | 11月7日-9日 | 136 | 旭川市 |
2002(第18回) | 11月25日-27日 | 160 | 青森市 |
2003(第19回) | 11月5日-7日 | 152 | 釧路市 |
2004(第20回) | 10月27日-29日 | 148 | 稚内市 |
2005(第21回) | 12月5日-7日 | 161 | 札幌市 |
2006(第22回) | 11月29日-12月1日 | 124 | 札幌市 |
2007(第23回) | 12月12日-14日 | 118 | 札幌市 |
2008(第24回) | 11月26日-28日 | 117 | 札幌市 |
2009(第25回) | 11月24日-26日 | 110 | 札幌市 |
2010(第26回) | 12月8日-10日 | 103 | 札幌市 |
2011(第27回) | 11月30日-12月2日 | 103 | 札幌市 |
2012(第28回) | 10月30日-11月1日 | 108 | 弘前市 |
2013(第29回) | 11月20日-22日 | 71 | 札幌市 |
2014(第30回) | 12月2日-4日 | 102 | 札幌市 |
2015(第31回) | 11月4日-6日 | 76 | 札幌市 |
2016(第32回) | 11月16日-18日 | 64 | 札幌市 |
2017(第33回) | 11月29日-12月1日 | 71 | 札幌市 |
2018(第34回) | 12月5日-12月7日 | 68 | 札幌市 |
2019(第35回) | 11月27日-11月29日 | 67 | 札幌市 |
2020(第36回) | 11月25日-11月26日 | 72 | 札幌市 |
2021(第37回) | 11月17日-11月19日 | 67 | 札幌市 |
2022(第38回) | 11月30日-12月2日 | 70 | 札幌市 |
2023(第39回) | 11月28日-11月30日 | 73 | 札幌市 |
2024(第40回) | 11月26日-11月27日 | - | 札幌市 |