お知らせ

2024年11月21日

聴講お申込を終了しましたが、当日のご来場も可能です。

2024年11月5日

ポスター発表一覧を公開いたしました。→ポスター発表一覧 聴講のお申込は11/14(木)までとなっております。

2024年10月15日

ポスター発表のお申込を終了いたしました。聴講のお申込は受け付けております。

シンポジウムについて

ごあいさつ


 寒地技術シンポジウムは、積雪寒冷地における多様な技術や文化に関する情報の交流により、北国・雪国の魅力的な生活文化の構築と、持続可能な地域づくりに寄与することを目指しています。1985年の第1回目の開催以来、毎年開催し、今年で40回目を迎えます。これまでの皆様の多大なるご支援に、厚くお礼を申し上げます。


 日本では国土の約半分が豪雪地帯に相当し、世界でも多くの人が積雪寒冷地に居住しています。長く不利益をもたらす存在であった「雪と寒さ」は、先人達の努力により、持続可能なローカルエネルギーとしての可能性も広げてきました。加えて、ウィンタースポーツやレジャー等、雪や寒さを活かすプロジェクトも各地で進んできています。

 「雪や寒さ」は、積雪寒冷地の魅力として、インバウンドの観光客などを呼び寄せる大きな要素です。その一方で、近年の異常気象による集中的な降雪、吹雪時の視程障害など、深刻な交通障害に結び付く問題や、つるつる路面による歩行者事故等、対策が必要な課題が多くあります。また、除雪機械オペレータの後継者の問題など、社会情勢に伴う課題も浮き彫りになっております。

 本シンポジウムは、北国・雪国において培われてきた技術と知恵を結集する情報交換の場として歴史を積み重ねてまいりました。多様化する課題やICTなど新たな技術の発展がある中、本シンポジウムの役割は益々大きくなっていると認識しております。是非ともこの場を活用していただき、積雪寒冷地の課題解決を一緒に考えていきたいと思います。

 記念すべき第40回目の開催となる本シンポジウムでは、従来からの目的である『積雪寒冷地における多様な技術や文化に関する情報の交流』をこれまで以上に活性化したく、本年度より、ポスター発表や企画セッションの拡大を図る取組みを実施し、より多くの皆様にご参加いただきたいと思います。

 皆様にとって有意義な場をご提供できるよう準備を進めてまいります。多くの皆さまにご参加いただきますよう、お願いいたします。

令和6年6月

一般社団法人北海道開発技術センター

理事長 倉内 公嘉

開催概要


シンポジウム名

第40回 寒地技術シンポジウム

COLD REGION TECHNOLOGY CONFERENCE 2024

開催日時

日付と開始・終了時間を目立つように掲載。

開催場所

札幌コンベンションセンター

〒003-0006 北海道札幌市白石区東札幌6条1丁目1−1

主催

一般社団法人北海道開発技術センター

参加費

無料

発表形式


本シンポジウムは、さまざまな寒地技術に関する研究や取り組みを共有するために、口頭発表、ポスター発表、技術提出の3つの発表形式を設けております。


● 報告論文の口頭発表

報告論文の口頭発表は、研究者や技術者が寒冷地技術に関する研究成果や実践報告を直接参加者に伝える形式です。各分野に応じた「分科会」に分かれて実施されるため、参加者は興味のある分野の発表を選んで聴講できます。また、発表後には質疑応答の時間が設けられており、参加者との意見交換や議論が深められる機会が提供されます。なお、報告論文については、J-STAGEに掲載予定です。


● ポスター発表

ポスター発表は、研究や技術に関する成果を視覚的にまとめ、掲示したポスターを通じて参加者とコミュニケーションを図る形式です。ポスター前で自由に質疑応答や意見交換が行われ、研究者・技術者同士の活発な交流を促進します。


● 技術展示

展示ブースでは、寒地技術関連の製品や新技術、実施プロジェクトの展示を通じて、視覚的かつ触れる形で参加者に情報提供を行います。具体的な事例や機器の紹介など、実物を交えた説明が可能な場として、特に企業や機関が技術や成果を広くアピールするために活用されています。以上の3つの発表形式を通じて、寒地技術の分野における最新の研究や実践知識の共有を行い、参加者同士の情報交換と連携を促進しております。

発表内容の範囲(キーワード)


寒地技術に関連する「報告論文」および「ポスター」を募集しています。

※なお、査読付きの論文募集は行っておりませんのでご注意ください。

テーマ

キーワード

寒さと暮らし

防寒衣料、寒地住宅、室内暖房、生活の知恵、雪国の生活、冬の伝承文化、保存食、冬と教育、除雪ボランティア 他

冬と遊び

冬のスポーツ・レジャー、冬のイベント、冬の観光・レクリエーション、流氷と観光 他

雪とまちづくり

防雪対策、流雪溝、消雪装置、除雪機器、都市計画、冬の景観 他

冬と交通・通信

新交通システム、雪崩対策、吹雪・吹き溜まり対策、航路維持、気象予測、寒地における航空機・船舶・自動車、路面対策 他

寒地における農・林・水産

食品保存、食品加工、品種改良、植物工場、室内園芸施設、水耕栽培、栽培漁業、緑化技術 他

寒さとエネルギー

冷熱利用、低温貯蔵、凍結工法、室内冷暖房、地域暖房、暖房機器、太陽エネルギー、温泉熱の利用、自然エネルギーの利用、EV 他

雪と応用技術

降雪・積雪センサー、凍結センサー、マイクロ波応用技術、耐寒機器、計測機器 他

寒地と環境

水質汚染、大気汚染、地下水涵養、環境管理、上下水道施設、廃棄物処理 他

寒さと構造物

砕氷船舶、港内結氷、流氷と漁業施設、氷海構造物、着氷雪防止、氷と材料、海水とその特性 他

寒地と防災

防災計画、自主防災組織、学校・地域教育、防災設備 他

その他

その他

第39回寒地技術シンポジウム 開催報告

会期

2023年11月28日~11月30日

開催場所

TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通

発表論文数

報告論文発表:49件、ポスター発表:49件、展示技術:19件

当時の様子


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プログラム


11月28日(火) 11月29日(水) 11月30日(木)
第1分科会/
寒地とエネルギー(融雪・冷暖房、熱収支)
特別セッション
人口減少時代における持続可能な流雪溝の運用に向けて
第7分科会/
寒地と海・河川(沿岸・河川構造物、海氷挙動、船舶)
第2分科会/
冬と防雪I(降積雪・着氷雪、観測手法)
第3分科会/
寒地と材料(トンネル・浅層埋設、コンクリート)
第8分科会/
寒さとまちづくり(防災)
開会式 第4分科会/
冬と防雪II(吹雪・雪崩対策)
第9分科会/
冬と交通II(冬期道路管理)
第5分科会/
寒さと暮らし(産業、飲食業、スポーツ)
第6分科会/
冬と交通I(大雪対策)
特別セッション/
雪寒対策とデータサイエンス
特別セッション/
ほっかいどう学(雪学習)

寒地技術表彰式


第38回寒地技術シンポジウムで発表された論文を対象に、積雪寒冷地における寒地技術の向上に著しく業績のあった個人、団体を表彰するもので、今回は2部門3篇の論文が選定された。

部門 論文名 氏名
計画部門 「北海道におけるトンネル維持管理のための劣化予測について」 禿和英氏(株式会社建設技術研究所)
須藤敦史氏(東北工業大学)
佐藤京氏兼(国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所)
清泰明氏(関西大学)
丸山収氏(東京都市大学)
檀寛成氏(関西大学)
「暴風雪および大雪のハザードマップの開発」 原田裕介氏(国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所)
大宮哲氏(国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所)
武知洋太氏(国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所)
西村敦史氏(国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所)
地域貢献部門 「小学校社会科における「オホーツクみち学習」の取組~
第4学年『雪の災害にそなえて』の実践~」
野原翔太氏(北見市三輪小学校)